2018-04-05

ゴミ屋敷の原因と対処法

汚い部屋

医療や食事を拒み、食べ物やごみを放置する【セルフネグレクト】(自己放任)の高齢者が2008年度に全国で1528人確認された(朝日新聞 2011年3月8日付)。(岸恵美子帝京大教授(地域看護学)らが2009年12月~2010年1月に実施した全国調査より。)

私どももゴミ屋敷の片づけのご依頼を受けることが少なくありません。 認知症の方のお住まいであることが多いです。

ごみを拾って家に持ち帰ったり、何が大事なのか判断できなくて捨てられずにそのままにしていて、ゴミ屋敷になってしまうようです。このようなケースでは、介護や援助を勧めても拒まれることが少なくなく、支援の難しいことが多いようです。

『バナナ・レディ(前頭側頭型認知症をめぐる19のエピソード)』(Andrew Kertesz著 河村満・監訳 医学書院発行, 東京, 2010)のエピソード10によると、「ディオゲネス症候群(老年期隠遁症候群)の診断は、掃除や住まいや身の周りを許容できる程度に整えることをしなくなり、最後にはまったくの隠遁(いんとん)の状態で暮らすところに行きついた個人に対し適用される。

家族の援助や社会的支援はしばしば拒絶される。

彼らは、いかなる物も処分せず、不用品をため込み、お金を持っていたとしても他人のゴミをあさる。認知機能は全く障害されていない場合もあり、紙、箱や期限切れの薬や食料を含む集めた物の山の中でも何とかやっていくことができる。」

老年期隠遁症候群は多くは一人暮らしの方に起こります。「ゴミ屋敷」の方を見かけたら、「認知症?」と疑うことも必要になります。

配偶者が亡くなった後、「自分で自分のことをきちんとしなければならない」という思いから、
食事に気を遣う
⇒買い置きが増える
⇒冷蔵庫の中にも外にも腐敗し液状化した食物が溢れる。
こんな感じで著しく不衛生になってしまいます。

ゴミ収集癖に対する家族の対応はどうすれば良いのでしょうか?

収集してくる量が少なく、特に害が無いものであれば、そっとしておきましょう。勝手に処分すると、盗まれたと騒ぐ場合があります。

しかし、ゴミ屋敷のような状態になっては何とかしなければなりません。この場合は「気づかれないように少しずつ捨てる」という対処が一般的です。

また、物がないと不安で何でも持ち帰る方に対しては、敢えて室内をいっぱいにしておくことで安心し収集癖が収まったというケースもありますので、どの対処方法が一番うまく行くのか見極めることが必要になります。

一般的に、権威ある人の言うことをは聞き入れやすい傾向があります。

たとえば、「最近この辺りで火事が多いので、消防署が見回り調査をしていて、室内に燃えやすいものがたまっていないか調べにくるのできれいにしましょうね」

「最近、食中毒が多く保健所が調査にくるので、少し整理しましょうね」と説明すると、片付けがすんなりといくことが多いです。

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